2月和合塾定例会 2012年2月8日(水)

平成24年 2月和合塾

【テーマ】 「 私の決意表明 」

昨年12月の定例会で行った投票 「最も成長した、仲間にプラスの影響を

与えた塾生」 (合計122票)の結果、上位5名による発表です。


7票 G グループ

港支店 柘植 正紀

 成長したと投票してもらい、氣恥ずかしさもあるが嬉しいし、その期待に応えたい。昨年は自分でやると決めたことを継続できた。

それによって今までよりも何事にも前向きにチャレンジ出来ている。

これまで「今の自分では通用しない」と言いながら、真剣に考えることをせず苦手なことから逃げ、同じところをグルグル回っていた。
 10年ほど前、和合塾リーダーを引き受けながら活動を疎かにしていたら「やる氣がないなら代わってくれ」と事務局から言われた。

「どうして自分だけ言われるのか」と被害者意識を持っていた。

私は子供の頃から「こうしたい」という自分の意志はなく、体裁ばかり氣にして周りに合わせてきた。

この時も叱られるのが嫌で本社へ行くのを避けていたが、伊藤塾長から「リーダーでなくても学ぶことは出来る。ただしリーダーの方が、より学べる」と指導していただいた。

塾長に助けていただいたと感じて氣持ちが楽になり、リーダーとして自分に足りなかった事やメンバーにかけた迷惑について考えることが出来た。
 昨年、お客様との接点などを通し、自分に知識や一般教養がなく、分からないこと、出来ないことが多いことを実感した。

そういった自分の無知や横着が、無意識のうちに人を傷つけ、不愉快にさせることも知った。

今も人の目を氣にするが、自分の阿呆、強欲、小心を知り、もの事が分かるようになるために、自分のために学ぶ、ということを忘れず継続してゆく。


9票 Lグループ

金山支店 上杉 超治

 昨年は本厄を迎えスタートしたが、自分にとって良い一年だった。

平成23年度は労働条件の見直しもあり、時代の厳しさを感じながら始まった。

「こんな時、自分と社員が少しでも楽しく会社に来て仕事が出来る条件をつくるのが管理者の仕事だ」と伊藤塾長から教わり、つまらない顔、元氣のない顔をしないことを1年間意識した。

そうは言っても氣持ちの浮き沈みはあり、他者からの評価も色々あるが、自分の厭らしい部分も含めて見てもらえることに、嬉しさと申し訳なさがある。
 私は入社して20年、金山支店に管理者として赴任して6年になる。

昔から人に褒められるとすぐに調子に乗ってサボってしまうが、3年半前に他界した父から言われた「みんなの支えがあって今の自分があることを忘れるな」の言葉と謙虚さを忘れずにいたい。

自分が勇氣を出して一歩踏み出し挑戦すると、今まで出来なかったことが出来るようになる。

日常の小さな事を疎かにせず、ケチらず、やれることを一所懸命やることが大切だ。歴史上のリーダーのように人が集まり、その力を合わせ何事かを成し遂げられる人間、「俺が責任をとるから、安心してやれ」と言える大きな人間、リーダーを目指し、自ら変化を求めてゆく。
 私の母はうるさいぐらい世話好きで、人のことでも知らん顔が出来ない。

私は30半ばまで逆のことをしてきたが、おかんのような対人関係能力が組織に必要だと思うようになった。

乗務職員時代には事故を起こし、迷惑ばかりかけてきた私を、見放さず叱り、可愛がり、指導して下さった方々のお陰で今の私がある。

私も誰かの役に立つことが出来るよう勉強してゆきたい。


14票 Iグループ

本社総務部 星野 一樹

 昨年に続く発表の機会が有り難い。

一昨年の仕事始めの書初めで「美」、昨年は「誠」と書いた。

人間として少しでも美しくありたい、自分に誠実でありたいと思って努力してきた。難しいことだが、嘘やごまかしが減る分だけ、氣持ちが楽になることを実感した。

日常の中で自分は知識が少なく、考えることが幼稚だと感じる。本氣になって学ぶことが大切だ、一瞬一瞬の積み重ねが目標に近づく道だと思い、今年は「瞬」の文字を書いた。
 いつまでも「やれば、できる」の意味を履き違え、やるべきことを先延ばしにしていられない。人もものも永遠ではないと考えると怖い。

今まで教えていただいていることを実践し続けることが、自分と家族と仲間を大切にすることになり、学ぶことを楽しくする。

自分を磨くために、今この時、この場所、この出会いを大切にしてゆく。


18票 Dグループ

金山支店 F K

 昨年は文化祭で副総括を務め、グランプリ、シナリオ賞を獲得し、運動会では副実行委員長のチャンスをいただくなど、充実した一年だった。

年初に立てた目標は「前向きに取り組み、相手に近づく」だった。

それまで私は「元氣がないね」と声をかけられ、「何を考えているか分からない」と言われることが多かった。

自分ではそんなつもりはないので、「みんな適当なことを言っているなぁ」と思い反発し、言葉すらかけてもらえず孤独に感じる時期もあった。

そんな時「俺は人のせいにばかりしている」と思うのだが、それ以上自分の弱さについて考えないので、日常に戻るとまた同じ事を繰り返していた。

そんな自分を少しでも変えたいと思い、どんな話題でも良いので自分から話し掛けることにした。

会話をするために情報を集め、話をすると、人と共感できることも増えてきて嬉しくなった。今まで人の責任にして頼ってばかりで、人に与えることをしてこなかったと反省した。
 同時に相手に近づこう、楽しくしようと思うあまり、自己保身で相手に迎合してしまい注意、指摘が出来ず、今年度も支店内で事故が起きてしまった。

自分の思いはあっても周りが見えず一方的になったり、腰を引いてはいけない時に言えなくなってしまう。

それは自分の弱点などを人から言われると頭にきたり、リーダーの役をもらうと言う側の人間だと錯覚してしまうなど、考え方のズレと自分の小ささが原因だと思う。これも今まで学ぶことを怠けてきた結果だ。

そんな自分を隠さず出し、ズレを知り、学んでいることとすり合わせて考えることを大切に、自分に厳しく、前向きに一歩一歩前進してゆく。


19票 Hグループ

犬山支店 今井 鉄博

 最近、不思議な夢を見た。

天然水のように空氣を売っている夢と、自然のものを人間の力で動かす夢だ。

今回の発表を機に10年前、経営学習会に参加していた時に書いたレポートを見直した。

昔から父との関係が悪かった私だが、「父の日だから日曜日に親父さんのところへ行って、ありがとうと言ってこい」と、伊藤専務に言われ、約束した。

めちゃくちゃ緊張しながら「ありがとうございました」と伝えると、「まぁ、色々あるで頑張れよ」と言われ、とても嬉しかった。

幼い頃は両親が共働きだったのでカギっ子だった。

小学5年の時、学校に行きたくなくて仮病をつかい家にいたが、おふくろの剣幕に負け学校に行き始めたことなども懐かしく思い出した。
 昨年、病気と闘っていた親友を亡くした。

とても悲しいと同時に、両親からもらった身体に負けない中身を作らねばという思いが強くなった。

その頃、運動会実行委員長のチャンスをいただき、入社して24年間の出来事が走馬灯のように思い出された。沢山の方に迷惑をかけ、皆さんのお陰で生きてこられた。

私は甘えん坊で強がりだと教えてもらい、自分の弱さを認められるようになったのも、学びと一緒に学ぶ仲間のお陰。

「人間は学ぶことで何度でも生まれ変わることが出来る」という言葉が好きだ。

今は皆と一緒に色々なことをやっていけることが嬉しい。

謙虚な心、やさしさ、思いやりを忘れず学び、仲間と時にはぶつかり、刺激し合いながら成長して行きたい。

 

伊藤塾長講話

 昨年1年間の定例会、イベントへの皆勤が33名、精勤が17名というのはすごいことです。

また、1年で成長したと自分以外の人に投票することも、他者が自分に投票してくれることも幸せなことです。

なぜならば他人が変化、成長することに対して「すごい」という氣持ちを持つことは、なかなか出来ないからです。また、何年も続けて複数票を獲得するのも難しいことです。おめでとうございます。
 しかし、ここで大切なことは、「知る」「分かる」「修める」の、どの次元で成長しているかということです。 言葉を全く知らなかった人が、勉強して少し「知る」ことも成長です。

そこで周りの人から褒められ、「どうだ、俺は成長したぞ」と学ぶことをやめてしまい、それ以上変化しない人もいます。

「分かる」とは、知ったことを論理的に理解し、自分の言葉で話をすることが出来ることです。そして、「修める」とは身につけることです。

また、知ることにも、分かることにも、身につけることにも次元があります。

自分自身でより学ぶことをしなければ、自分がどの次元に位置しているのか分かりません。

それを分かって繰り返し努力し続ける人が、成長し続けます。
 例えば、国家社会主義と社会主義とは、どう違うのか?ということも学ばなければ分かりません。

人間は考えれば考えるほど「自分はものが分からない」ということが分かってきます。その分だけ賢くなり、人間として成長することが出来ます。

「俺はものが分かっている」と思い、学ぶことをやめてしまうと、それ以上変化はありません。

皆さんも少し変化したところで満足していては仕方ありません。

和合塾に参加するなら、自分の身につくように学び努力してください。

そういう人の数が増えれば、厳しい時代であっても立ち直りは早くなります。

逆に学ぶことをやめてしまえば、船は沈んでしまいます。
 楽しく学ぶためには、自分の意見や思ったことが自由に言えることが大事です。「おかしい」と思ったら言い、自由に意見交換が出来る関係をつくってください。それが本当にイキイキした組織をつくるもとです。

「3人寄れば文殊の知恵」という諺がありますが、ものが全く分からない人が3人集まって話をしても、何も話が進みません。

「ものが分からなければ、何をやっても勝負にならない」ということです。

つまらないところで恰好をつけ、見栄を張るのではなく、身体に氣をつけ、楽しんで学んでください。


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