何かをやる時「経営のサイクル」に当てはめて考えることが必要です。
大宝全体や支店全体など組織が大きくなればなるほど、目的や目標を考え計画を立てる人が限られ、実行する人、点検する人と分かれてきます。
そうすると多くの人たちは「考えなくてもいいから、言われたことだけやっていれば良い」となります。
しかし「人間は考える葦である」とパスカル(フランスの哲学者)が言ったように、自分で考えるからもの事は面白くなります。
小グループは活動の目的や目標、それを達成するための計画をみんなで考え、実行し、点検し、自分たちで完結させることが出来るから面白いのです。
もちろん目的や目標の中に、個人が人間として成長するということがあるのが大前提です。
5人から10人の小さな組織では、情も通じ易くなります。
Aさんが言うと「よし、みんなでやろう」と賛同したのに、同じことをBさんが言うと「勝手にやれよ」となることがあります。
相手の感情を受け入れることが出来なければ、理屈が正しくても受け入れることが出来ません。それが組織の難しさです。
小グループを通じて情が通じ合う仲間をつくり、お互いに相手を思いやる訓練を行なっているのです。
またフットワークの良さも小グループ活動の特徴です。
太平洋戦争における一番大きな価値観の変化は、大艦巨砲主義から航空母艦による戦闘機での攻撃が主になったことです。
大海軍国を誇ったイギリスの軍艦が、日本のゼロ戦にあっという間に撃沈されたことから、アメリカは戦略の切り替えをすばやく行ないました。
きっかけを作った当の日本は切り替えが遅れました。
戦争はやらない方が良いのですが、戦争もビジネスの世界も考え方の基本は一緒です。
いつまでも同じことをやっていては戦に勝つことは出来ません。
時代の変化や状況に合わせ、生き延びてゆく条件をつくる時、機動力のある小グループ活動の活性化は大きな力を発揮する可能性がある大切なものです。
まずは学ぶことの第一歩として考えるための材料を集め、自分たちが成長することを目標に、知恵を出し合い活動して下さい。
その結果として会社の発展が可能になります。
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