和 合 塾 で 学 ぼ う

5月和合塾定例会 2012年5月9日(水)

5月和合塾

【テーマ】 「 小グループ活動を活かそう! 


Iグループ

港支店 安全委員 H M 

 入社した翌年から小グループのリーダーを任され、「気負わず助け合っていこう」というメンバーからの言葉に助けられ、みんなで決めたことをやってきただけで、何のためにやるのか、どう活かすかを考えずにいた。

昨年は安全委員として所属しているグループで「支店外にも目を向けよう」と、支店周辺のゴミ拾いを行なうことにした。

リーダーと2人で盛り上がっていたが、メンバーにとっては押し付けの活動になり、やらされた感と不満を残した。

会議の日に業務の都合で集まれなくても「仕方ない」で済ませていた。
 今年は小グループも組織なのだと考え、リーダー・サブリーダーの意志を尊重しながらも、メンバー一人ひとりの良さを活かすことを意識している。

全員が集まれる日に会議を開き話し合い、全員の意見を取り入れ最初に決めたことは、毎月テーマを設けインパクトのあるポスターを作成し、支店の仲間に訴える活動。

4月度は洗車強調月間のポスターを作成した。

「まず自分たちがしっかりやろう」と洗車をしていると、面白がってやってくれる人が増えた。

会議では笑いながら次々と意見が出てくる。自分たちの意識を高めることが、活動を活かすことだと実感している。

メンバーの得意分野を活かし、一人ひとりの役割を明確にしながら、やると決めたことを最後まで続けることで、自分と支店の安全活動につなげてゆく。

グループ活動は、自分を知り、メンバーと知り合い、会社を好きになるきっかけだ。一年経って「やって良かった」と思える活動を展開してゆく。


Iグループ

中川支店 グループリーダー H Y

 私がリーダーを務めているグループの名前は「風の用心棒」。

支店に新しい風を送るため、空調設備の掃除を行なっている。

活動の中身は何でも良い、活動を通してメンバーに関心を持ち色々な話をし、一緒に何かをやり遂げることで、大切に思える人をつくりたいと考えている。

家族や「今日も無事に帰って来て欲しい」と思える仲間がいて、お互いにそう思えたら最高だ。「仲間がいる」と思うだけで心の強さが生まれ一日が充実する。

焦った時に朝、仲間が伝えてくれたメッセージを思い出すことで安全運転が出来る。

まずは一人でも良い。それがグループ、支店、全社へつながって行けば、日本一事故の少ない会社になる。その一番身近なものとしてグループ活動があると思う。
 今年はリーダー3年目。最初の2年は何をやったか忘れてしまった。

今年は月に1回みんなで集まり、活動しながら色々な話をし、絆が生まれるようなグループにしたい。

前日、元氣がない仲間がいたら、翌日は早めに出社し声をかけるなど、関心を持ち努力を惜しまないことで、グループメンバーの安全を守る。

支店全員に関心を持ち親身になって話をするのは難しいが、小グループなら出来る。それぞれのグループが一つにまとまれば、支店全体がまとまる。

自分が人からしてもらって嬉しかったことは、自分だけ満足して終わらせず、他の誰かに伝えて行きたい。

私の取り柄は元氣と明るさ。なんとなく安易なところで収まっている支店の起爆剤となり、もっと元氣な人を増やしたい。


Dグループ

犬山支店 安全委員 大貫 厚志

 私はグループ活動とは、自分から人に何かを頼み人と関わり、葛藤から逃げない訓練をする場だと考えている。

毎年グループ編成をするが、うまく行かないことが多い。

原因は安全委員として肩肘を張りがむしゃらになっているだけで、自分の意が伝わらず周りがついてきてくれないことが多かった。

また、リーダーやメンバーの批判ばかりして、具体策が生み出せずにいた。

逆にうまく行った時は、自分の考えに「それ良いねぇ」と賛同し、共感してくれる協力者がいて、楽しく活動することが出来た。

日頃のコミュニケーションを通して、そんな仲間を増やして行くことが大切だと実感している。
 犬山支店では3年前からリーダー同士で集まり会議を行なっている。

各グループの活動状況や問題について討議する。

「業務の都合で活動が出来ない」というグループがあれば、どうしたら出来るか考え、「いくつかのグループ合同で、参加できる活動に加わる」という案が出てくる。仲間に指摘出来ない時「仕方ないよね」と慰め合うのではなく、なぜ指摘できないのか、リーダーの役割は何かを話し合うようになったので、私たち安全委員も刺激をもらっている。
 小グループ活動は生命を守る活動だ。

私たちはプロドライバーとしてハンドルを握っている。プロのサッカー選手は、見えないところで厳しい訓練を行ないピッチに立っている。

私たちも小グループ活動を通して、自分の至らなさを知り、自分の役割と責任を考え、人と関わり、自分自身を鍛えてゆこう。


Hグループ リーダー

三好支店 主任 三小田 裕美

 入社して14年になる。

3年目に誘ってもらい和合塾生になったが、学ぶことの大切さが分からず、グループメンバーと知り合う努力もしていなかったのでつまらなかった。

それでも氣にかけ面倒を見てくれる人がいて、役割や発言する機会を作ってもらうことで、グループ内に居場所が出来始めた。

まもなく「育成歴を通して自分を知り、みんなで語り合おう」をテーマにグループ合宿を行なった。

そんなことは会社で必要ない、自分のことは知っているし、相手のことは知らなくても良いと思っていたが、お互いに素直に語り合えた。誰もが心に傷を持ち生きていること、それが今も自分の考え方や行動を束縛していることを知った。

そして人間らしく、社会人らしく、大宝の社員らしく、学んで変化したいと思うようになった。
 やがてグループの再編がありHグループのリーダーになった。

メンバーのやる氣を引き出し、方向を示すことがリーダーの役割だが、最初は自分の都合ばかり出し、メンバーの話を聞けず失敗の連続で落ち込んだ。

今はお互いを知り合う努力、メンバーの良いところを見つけて好きになる、たとえ喧嘩になっても自分の意見を言う、和合塾全体が良くなるように考えることを大切にしている。

和合塾の中で自分を知ってもらい、語り合い、助け合うことが出来なければ、支店内で役立つことは出来ない。

支店内の小グループも新しくなった。

約束事を守り、楽しく活動出来るように工夫し継続することで、お互いの関係を深めてゆく。

これまで学び経験させてもらったことを支店で活かし、楽しさを実感出来る仲間を増やしてゆきたい。

 

伊藤塾長講話

 何かをやる時「経営のサイクル」に当てはめて考えることが必要です。
 大宝全体や支店全体など組織が大きくなればなるほど、目的や目標を考え計画を立てる人が限られ、実行する人、点検する人と分かれてきます。

そうすると多くの人たちは「考えなくてもいいから、言われたことだけやっていれば良い」となります。

しかし「人間は考える葦である」とパスカル(フランスの哲学者)が言ったように、自分で考えるからもの事は面白くなります。

小グループは活動の目的や目標、それを達成するための計画をみんなで考え、実行し、点検し、自分たちで完結させることが出来るから面白いのです。

もちろん目的や目標の中に、個人が人間として成長するということがあるのが大前提です。
 5人から10人の小さな組織では、情も通じ易くなります。

Aさんが言うと「よし、みんなでやろう」と賛同したのに、同じことをBさんが言うと「勝手にやれよ」となることがあります。

相手の感情を受け入れることが出来なければ、理屈が正しくても受け入れることが出来ません。それが組織の難しさです。

小グループを通じて情が通じ合う仲間をつくり、お互いに相手を思いやる訓練を行なっているのです。
 またフットワークの良さも小グループ活動の特徴です。

太平洋戦争における一番大きな価値観の変化は、大艦巨砲主義から航空母艦による戦闘機での攻撃が主になったことです。

大海軍国を誇ったイギリスの軍艦が、日本のゼロ戦にあっという間に撃沈されたことから、アメリカは戦略の切り替えをすばやく行ないました。

きっかけを作った当の日本は切り替えが遅れました。

戦争はやらない方が良いのですが、戦争もビジネスの世界も考え方の基本は一緒です。

いつまでも同じことをやっていては戦に勝つことは出来ません。

時代の変化や状況に合わせ、生き延びてゆく条件をつくる時、機動力のある小グループ活動の活性化は大きな力を発揮する可能性がある大切なものです。

まずは学ぶことの第一歩として考えるための材料を集め、自分たちが成長することを目標に、知恵を出し合い活動して下さい。

その結果として会社の発展が可能になります。


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